スキミング
スキミングとはクレジットカードやキャッシュカードの磁気ストライプから情報を読みとり偽造カードを作るなどして、これを悪用する犯罪手口のことです。
クレジットカードの提示を受けた店員がスキミングマシンに通してカード情報を盗み取るという古典的な手口から、クレジットカード加盟店に設置されている信用照会端末に送信機を仕掛けカード情報を店の外で受信するする方法まで様々な手口が明らかにされています。
信用照会端末に送信機を仕掛ける作業はメンテナンス業者を装うなどして公然と行い、その後は安全な場所でデータを受け取るということになると、発覚し難く、長期に渡り大量のカードデータが盗み取られたと思われるケースもあります。
磁気カードの情報が盗み取られる可能性は磁気カードの登場当初から指摘されていましたが、普及期の1970年代には、仮にデータを読みとったとしても、そこから偽カードを作るためには、ある程度大がかりな設備と技術者が必要で現実的とは思われていませんでした。
しかし、現在だと安価で小型の装置があればデータの読みとりや書き込みはわけもなくできますし、期限切れのカードを買い取るなどして書き換えようのカードを手に入れることも容易ですから、その気になれば誰でもできる犯罪になってしましまいました。
これからはクレジットカードもキャッシュカードも偽造が困難なICカードに移行していくことでしょう。